「ところで母は?」 天井に吊るされたシャンデリアを見つつ、聞いた。 『只今、会議中でございます。あと10分ほどで終られますよ。』 「千華さん、ありがとう。私、ちょっと疲れたわ。部屋に戻って寛ぐわ…」 『かしこまりました。お飲み物をお持ちしましょうか?』 「いえ、いらないわ。」 『じゃぁ、せめてお部屋までお供いたします。』 「ありがとう。」