そう言い、小さく笑う亜璃子さん。 段々、影が薄くなっていく。 『もう、さよならね。会えて良かったわ、棗くん。』 「どこに行くんですか?」 『本来有るべき場所へ、現実に帰るわ。夢はいつか覚めるものだから。亜理紗をよろしく。』 「亜璃子さん!?」 『現実世界で会えることを祈っているわ…』