夢 ~愛する事を教えてくれた貴方へ~



~慧 SIDE~

今日は、俺の本性がバレた。
それも、一番知られたくなかった

蒼井 桜に。

可愛い顔してんのに、
言葉使いやら、色々変だ。


俺が学校と普段、性格を使いわけているわけは、
特にない。

使いわけている方が、
なにかと楽だから。



俺はそんな事を思いながら一人で家に帰った。


"ガチャ"

ただいまって言葉、
俺の家には存在しない。

一番に聞こえてくるのは、
泣き声や、怒鳴り声。

『またかよ・・・』


リビングのドアを開く。


「俺は仕事なんだッ!!
少しくらい遅くなっても我慢しろッ。
大体、お前は小さい事で煩いんだ!」

親父が母さんに言う。
母さんが何かを言おうとしていたけど、
俺が口を挟んだ。

『なんだよ、帰ってきて。
うるせぇんだよ。』

「慧・・・」

母さんが真っ赤に腫れた目で俺を見る。

親父は、

「慧ッ!!
お前、誰にむかって口を利いてるんだ!」

『誰って・・・。
親父しかいねぇじゃん。』