暖かな日差しが出ている今日、私、
柏井瑠璃は中学2年生へと進級する。中学2年生はクラス替えがある。今年は自然教室もあるし、誰と同じクラスになるかで自然教室を楽しめるかが決まる。少しの緊張とわくわくで胸がいっぱいだ。そんな中私は学校へと足を踏み入れた。昇降口にクラスと名前が貼ってあった。
「仲のいい舞と一緒になれたら、 なぁ…。」
私はそうつぶやいた。内塚舞は去年も同じクラスで親友なのだ。自分の名前を探していると、人混みの中から舞が笑顔で出てきた。
「瑠璃〜‼︎おはよっ！なんとなんとですね〜…。おなじクラスだよ ーーーん！！」
「えっ‼︎うそ‼︎やった✨今年も楽しくなりそうだね‼︎」私がそう言うと舞が、
「おうよっ、あっ、あーちゃんとも 同じクラスだったよ‼︎」と言った。
あーちゃんこと宮坂亜美とは去年は違うクラスだったもののよく遊んでたのだ。
「最高じゃん！」そう私が言うと、舞と私はハイタッチをした。そうした後、
私たちは新しい教室へと向かっていった。
この時は、まだ、私は気づいていなかった。中学2年生に、切なくも甘酸っぱい初恋が、待ち受けていることに…。