「し…お…っ!…詩織!!」 「え?」 私は千恵の呼びかけで我に返った どうやら考えてる途中に寝てしまったらしい… なんと情けない… 「ぁ、やっと起きた?着いたよ、宿に」 車から降りると古そうな宿が目の前にあった 私は思わず、こっちの宿になにか出るんじゃないのか、と思ってしまうほど古かった