やばい…そろそろ力が… 私は女子だし、大して運動ができるわけでもないので力もない… 私の腕は限界を迎え始めていた… で、でもこれを離したら… 亮は死んでしまう… その考えが命綱だった… 「詩織!よく持ちこたえた」 田辺や走がこっちへ来て、亮を引っこ抜いた… 「はぁ…はぁ…はぁ…」 私は肩で息をしながり、亮を見た… なんとか助けられた… 私はそれが嬉しかった… その瞬間、どこかから声が聞こえてきた…