「あっ、ああの!田丸くん、これっ! 食べてくだ、さい…」 だんだんと小さくなる声。 いつもより顔を赤くした菊谷さん。 そんな姿がちょっとおかしくなって 思わず顔が緩んだ。 「うん、ありがとう」 綺麗にラッピングされたチョコカップケーキ。 少し生焼けだったのは秘密にしておこう。