そう思った瞬間、ダイヤの傷が光る。



…え?



だんだん傷が小さくなって行く気がする。



「ダイヤ……?」



傷はだんだん小さくなっていって、消えた。



私がびっくりしていると、ダイヤはゆっくり目を開けて、こっちを見た。



「…お前、何かしたのか?」


「え!?何もしてないよ!?」



ダイヤは少し黙って、そっと手を伸ばした。


そして、私の頬に触れた。



「…泣いてたのか?」


「だって…ダイヤが死んじゃうと思ったから…っ」



また涙が止まらなくなる。



ダイヤが死んじゃうと思って、本当に怖かった。



「お前、すぐ泣くな」


「だって、だって……っ」



ダイヤはゆっくり体を起こした。


まだフラフラしてて、調子が悪そう。



「!」



ダイヤは私を、ゆっくり抱きしめた。