ダイヤの目が真っ赤に光る。


背中に真っ黒な翼が現れた。



怖い………。


今まで感じたことがないくらいのダイヤをとりまく空気に、体全体がゾクッとした。



「戦闘態勢になったわけですか。でも人間の前で闘うのはいけませんね」


サファイアは飛び上がり、ぐんぐん上がっていく。



「ついてきなさい」



サファイアを睨みつけて、ダイヤも飛び上がった。


「ダイヤ!」



私が呼んだのが届かなかったのか、ダイヤは振り向きもしなかった。


サファイアと二人で遠くへ飛んで行って、見えなくなった。