悪魔に取り憑かれました。

………ん?


なんか忘れてるような………。



「あっ!」


思わず大きな声が出る。



「どうかした?」


白金先輩が不思議そうな顔で見るを



「い、いえ!何でもないです!」



何でもないのを装った。



…ダイヤがいない。


そういえばバスを降りたときから姿を見ない。



帰った?



まさか、そんなわけがない!



ということは隠れてついてきてる?



いや、もしかしたら遊園地に先回りして不幸を仕掛けてるのかも……!!



ダイヤのことを思い出した瞬間、急に冷や汗が出てくる。


いやいやいや、今日は絶対に邪魔させないんだから………!



「あ、真珠ちゃん、ゴーカート乗らない?」


「乗りたいですっ!」



心配を押さえつけるように、精一杯の笑顔で答えた。