「…出てって…」


「…あ?」


「出てってよ!あんたなんか大嫌い!」




自分でもびっくりするくらい大声で叫んだ。


ハッとしてダイヤを見ると、びっくりした顔。



…あ、言い過ぎた、かな…?


ダイヤは黙ったまま、カーテンをすり抜けていった。



「ダイヤ…!」



悪魔は人を不幸にするもの。


あんなこと言ってたけど、やっぱりダイヤも好きでこんなことしてるわけじゃないのかも。



傷つけちゃったかな……?



そう思っていると、ダイヤがカーテンの隙間から顔を出した。



「!ダイヤ!!」


一瞬嬉しくなる。


しかし、ダイヤはあっかんべーしながら言った。



「ブラジャーいらず」



そして、またいなくなった。



…は?


ブラジャーいらず………?



なんとなく自分の胸に手を当てる。


………まな板。



「ダイヤーーーーー!!!!!」



さっきよりもさらに大声で叫んだけど、ダイヤは帰ってこなかった。



保健室の先生はびっくりして飛んでくるし、廊下にいた人も様子を見に来るし、災難だった。