「私にはねえ、いつか白馬の王子様が現れるんだよ!」

「…また始まったよ」



彼氏持ちの2人が冷めた笑いでこっちを見る。




いつも、私には白馬の王子様が現れるんだ、まだ出会ってないだけだ、そう自分に言い聞かせてる。


でも…そろそろ夢見がちなこと言ってる場合じゃない。



彼氏いない歴15年になってしまった。



「あー!私の王子様、どこにいるのー!」



すっかり口癖になったセリフを叫びながら、ミユちゃんとリナちゃんと帰り道を歩いた。