中庭には誰もいない。



それを確認して、ダイヤにいちごミルクを渡した。


芝生の上に座って、私もジュースを飲み始めた。



「ダイヤ」

「ん?」


私はダイヤに色々聞いてみた。



「なんで私に取り憑いてるの?」

「ドジでアホそうだなーって思ったから」


イラッ!


「なによ!あんたが取り憑くまで私運めっちゃ強かったんだからね!」


「ふーん」



ダイヤは何も気に留めない様子でいちごミルクを飲んでる。



「悪魔の仲間はいるの?」


「いるよ。そこら中に」


「え!?でも見えないよ!?」


「お前みたいに、俺らが見える人間も稀にいるからな。そういうやつにバレないように、悪魔は魔力で隠れたり上手くやってんだよ」



悪魔ってそこら中にいるの…?


なんて恐ろしい世界……。