悪魔に取り憑かれました。

「だ、大丈夫?」


白金先輩が心配そうに聞いてくる。


私は急いで立ち上がった。



「あ、あの!これよかったら食べてください!」


思い切ってカップケーキを差し出した。



受け取ってくれるかな…?



ドキドキしていると、手からカップケーキが離れた。



「真珠ちゃんの手作り?もらっていいの?」



白金先輩が優しそうに笑ってる。


受け取ってくれたんだ…!



「ありがとう。家に帰ったら食べるね」



わあ、まぶしい笑顔…!


溶けちゃいそう………。




「それじゃ、またね、真珠ちゃん」



白金先輩はそう言って、友達と帰っていった。




ふふふふふ…


見たかダイヤ!



私はお前の妨害を見事乗り越えて見せたぞ!!!



達成感に浸っていると、誰かにポンと肩を叩かれた。


「?」



振り向くと…


先輩と思われる女の人が4人立っていた。