悪魔に取り憑かれました。

なるほどね、これを踏んづけて転ばせる計画か。


あの根性悪悪魔め!!!



「真珠ちゃん?」



イライラして雑巾を見つめていると、私を呼ぶ声をした。


ぱっと顔を上げると…白金先輩!!!



「こ、こんにちは!」


「こんにちは。今から帰るの?」


「は、はい!あ、あの、先輩…」


「ん?」



私はスクバからラッピングしたカップケーキを取り出した。



「あの、これよかったら…」



そう言いかけて、またハッとした。


なぜか、とっさにかがむ。



シュンッ。



上を何かが通る。



…ボールだ。



「こら!屋内でボール投げるんじゃない!」


先生の怒鳴り声が聞こえる。



…ほー、かがまなければボールに当たって、カップケーキ落として潰れてたとか…?



ダイヤ〜!!!