当時のことは記憶を消されたせいで、全く覚えてない。


でも、ダイヤの記憶を見たから、鮮明に分かる。



「きっと神様が守ってくれたのね」


お母さんは笑った。



「…違うよ」


お母さんは、びっくりした顔をする。



「え?」

「神様じゃないよ。神様じゃなくて…」

「悪魔?」



今度は私がびっくりした。



まさかお母さんの口から悪魔って言葉が出るとは。