………アクマ?


悪魔って、あの悪魔……?



「ああ、悪魔のコスプレですね!いやークオリティ高いですね!」

「ちげーって言ってんだろ!」


ひいっ、また怒った!!



コスプレじゃないって…え?



「何言って…えっ!?」



その人は黙って、翼をはためかせ、舞い上がった。



どんどん高いところへ飛んでいく。



うそー!?



そして、またゆっくり私の目の前に舞い降りた。



「これで信じた?てかさっき飛んだの見ただろーが」

「す、すいません…」


にわかに信じがたい。


でも、確かにこの人、翼で飛んだ。


え?悪魔ってほんとにいるの………?



「お前さー、白金ってやつのこと好きなの?」

「えっ!?なんで知ってるの!?」

「だからさ、ずっと見てたんだよ、お前のこと。好きなんだろ?」



顔が真っ赤になった。


でも、本当のことだ。



「…うん、好き……!」



一目惚れした。

白金先輩が好き…!



「ふーん、やっぱりな。じゃあこれからも邪魔してやろー」


!?


い、今何て……!?