「…あ」

「おかえりなさい」



部屋にいたのは、ルビーだった。



「何よその顔。ダイヤじゃなくて残念だったわね」



ルビーはプイッとそっぽを向いた。



何でルビーがここに…?

まさか……


「わ、私のこと殺しに来たの…?」

「違うわよ。今更あんたをどうこうしても仕方ないでしょ」



ルビーはドカッとベッドに腰を下ろして足を組んだ。



「あーあ、あのまま死んでくれたらダイヤは助かったのになー」


う…。

言い返せない。



「ほんっと使えないんだから」

「ご、ごめん。でも、ダイヤが助けてくれて……あれ?」


途中で言葉を止める。


もしかして…。