悪魔に取り憑かれました。

「ダイヤ、ごめん……」


震える手で、ゆっくりとダイヤに触れた。


そして、ダイヤに抱きついた。



「ごめん、ごめんね…っ!私のせいで、寿命が縮んで……っ!ダイヤはずっと私のこと守ってくれてたのに、私、ダイヤにひどいことたくさん言った…!本当に、ごめんなさい……っ!」


涙が止まらない。


泣く私を、ダイヤは優しく抱きしめる。



「お前のせいじゃないよ。これは俺が自分で決めたことだから」


頭を優しく撫でてくれる。



「俺はお前に出会って、今まで知らなかった気持ちを知った。人を幸せにすると、自分も幸せになれるって、初めて知った。俺はお前と出会って、後悔なんて何もしてないから」



なんで、ダイヤは悪魔なんだろう。


もっと別の生き物に生まれていたら、こんなことにならずにすんでいたのに。



どうしてこんな人が、こうして死ななければならないんだろう。



なんでこの世はこんなに残酷なんだろう。