ダイヤと出会ったのはいつだっけ。


確か白金先輩に恋した頃だったかな。


…いや、本当はずっと前から、私のそばにいてくれてたんだ。



いつもそばにいて、私のことを守ってくれてた。



意地悪なことばっかり言って、意地悪ばっかりされてると思ってた。



でも、私はずっと守られてた。



ふと、ヘアゴムに手を伸ばし、外してみた。



最初は鮮やかな赤色だった玉は、今では澄んだ青色になっている。



これ、きっとダイヤの目の色と同じ色をしてたんだ。



この玉も、私を不幸から守るように、幸せが訪れるようにって、ダイヤの魔力が込められてるって言ってた。



きっと、このヘアゴムを作るのにも、相当寿命が縮んだんだろうな。



「…う……っ」



ヘアゴムに、涙が落ちた。


ダイヤ、ごめんね。

私のせいで、寿命が縮むことになって。


ありがとう、こんな私を、守ってくれて、幸せにしてくれて。