………え?



頭が真っ白になる。


私が死ねば、ダイヤが助かる…?



「何でもするんでしょ?だったら死んでよ。ダイヤはあんたに取り憑いてるんだから、そのあんたが死ねば、あんたの不幸でダイヤの寿命が延びるはずよ」


頭の中が混乱して、すぐには理解できなかった。


でも、やっと意味が分かるようになる。



「本当は私が殺してやりたいくらいよ。でもそうしたら、私の手柄になっちゃうもの。だから、あんたが自分で不幸になるしかないの」



心臓が急に速く動き出す。


私が死ななきゃ、ダイヤは助からない……?



「ダイヤはもう本当に危ない状況だから、小さな不幸じゃ助からないわ。本当に、死ぬしかないの」



今度は、ルビーが私に掴みかかった。



「お願い!死んで!死んでよ!!!」



ルビーは泣きじゃくって叫んでる。


ああ、ルビーもダイヤを助けたくて仕方ないんだ。



ルビーは動きを止めて、うつむいた。


そして、私からゆっくり手を離した。



「お願い、早くしてね?」



そう言うとルビーは、窓から外へ飛んで行って、見えなくなった。