「やだ………やだあ………!」


目の前がかすんで、ほおに冷たい感覚が走る。



「ダイヤが死ぬなんて、いやだあ……っ!」


足に力が入らなくなって、私はそのまま泣き崩れた。


ダイヤが死ぬかもなんて、今まで何度も考えたのに、こうしてそのことが目の前に突きつけられると、今までとは比べ物にならないくらいの感情になる。


ダイヤが死ぬなんて嫌。


嫌………っ!!!



「…ねえ」


ルビーがゆっくり口を開く。

私の隣に、ゆっくりとしゃがんで目線を合わせた。



「ダイヤを助けたい?」


……え?


助ける方法があるの……!?


「…助けたい」


私は思わずルビーに掴みかかった。



「助けたい!ダイヤを助ける方法があるの!?教えて!お願い、私何でもするから!!!」


「あるわ、一つだけ」



ルビーは少し黙って、口を開いた。



「あなたが死ぬの」