悪魔に取り憑かれました。

ルビーが険しい顔をしてそこにいた。


…ダイヤじゃないのか。



「あんたのところにダイヤ来てるでしょ!?」

「え?」

「とぼけたって無駄よ!ダイヤを返して!!」



そう言ってルビーは、すごい速さで家の中に入っていった。


私は外にポツンと取り残される。



ダイヤがここに来てる?


そんなはずない。



私も急いで家に入って、自分の部屋まで走った。


部屋に入ると、ルビーが息を切らして立っていた。



「…いない」

「ダイヤは来てないよ。魔界に連れてったんでしょ?」


ルビーはうつむいた。



「いなくなったのよ」



……え?



「どうして…」

「ダイヤをなんとか回復させようと手を尽くしたんだけど、ダイヤは全部拒否した。結局本人に生きる意志がないと、どうにもならないの。それどころかダイヤは私が目を離した隙に脱走したみたい。
だから、絶対ここにいると思ったのに…」



ルビーの声が震える。


顔を上げたルビーは、目に涙を浮かべていた。



「あいつ、一人で寿命を迎える気なんだわ。このまま、誰にも邪魔されない場所で、一人で死ぬつもりなのよ!」


胸がギュッとしまる感じがした。


本当に、ダイヤが死んじゃう……!