「大丈夫ですか?」
「うわっ!」
急に目の前に、サファイアが現れる。
びっくりして思わず飛び起きた。
サファイアは何食わぬ顔でじーっとわたしを見ている。
「び、びっくりしたあ…久しぶりだね…」
「ええ、最近天界が忙しくてなかなかこっちに来られずに。そう言えばダイヤもルビーもこの辺りで気配を感じませんが…」
「…二人とも魔界に行っちゃったよ」
「…そうですか」
サファイアが黙ったから、私から聞いてみた。
「サファイア」
「なんですか?」
「サファイアはダイヤの寿命がもうすぐなこと知ってたの?」
サファイアはちょっと黙って、答えた。
「ええ、闘った時、やけに力が弱く感じましたから。ダイヤは10年程前にエメラルドという天使を殺したことで天界でも有名になっていて、普通の天使は恐れて近づこうとしないほどでした。なので、力が弱いし悪魔の邪悪な気もあまり感じないことには違和感を感じていました。それに…」
「それに?」
「真珠に取り憑いているというよりも、なんだかあなたを守るためにそばにいるように感じました」
そう。
ダイヤは、ずっとずっと、私のことを守ってくれてた。
「ダイヤは、私が小さい頃にかかった病気を治してくれたんだって」
「…ほう」
「このヘアゴムも、ダイヤがくれたお守りだったんだって」
「なるほど」
「それでダイヤ、もうすぐ死んじゃうんだって…」
「…」
「あとね、さっき白金先輩に告白されたんだー!」
「………なのに、返事はしなかったんですか?」
…だめだ。
もう抑えられない。
また涙が溢れ出す。
「私、自分の気持ちが分からないの…!あんなに好きだった白金先輩なのに、ダイヤのことばっかり考えちゃうの!もう、やだあ……っ!!」
泣き出す私を見て、サファイアがわたしの頭を撫でた。
「うわっ!」
急に目の前に、サファイアが現れる。
びっくりして思わず飛び起きた。
サファイアは何食わぬ顔でじーっとわたしを見ている。
「び、びっくりしたあ…久しぶりだね…」
「ええ、最近天界が忙しくてなかなかこっちに来られずに。そう言えばダイヤもルビーもこの辺りで気配を感じませんが…」
「…二人とも魔界に行っちゃったよ」
「…そうですか」
サファイアが黙ったから、私から聞いてみた。
「サファイア」
「なんですか?」
「サファイアはダイヤの寿命がもうすぐなこと知ってたの?」
サファイアはちょっと黙って、答えた。
「ええ、闘った時、やけに力が弱く感じましたから。ダイヤは10年程前にエメラルドという天使を殺したことで天界でも有名になっていて、普通の天使は恐れて近づこうとしないほどでした。なので、力が弱いし悪魔の邪悪な気もあまり感じないことには違和感を感じていました。それに…」
「それに?」
「真珠に取り憑いているというよりも、なんだかあなたを守るためにそばにいるように感じました」
そう。
ダイヤは、ずっとずっと、私のことを守ってくれてた。
「ダイヤは、私が小さい頃にかかった病気を治してくれたんだって」
「…ほう」
「このヘアゴムも、ダイヤがくれたお守りだったんだって」
「なるほど」
「それでダイヤ、もうすぐ死んじゃうんだって…」
「…」
「あとね、さっき白金先輩に告白されたんだー!」
「………なのに、返事はしなかったんですか?」
…だめだ。
もう抑えられない。
また涙が溢れ出す。
「私、自分の気持ちが分からないの…!あんなに好きだった白金先輩なのに、ダイヤのことばっかり考えちゃうの!もう、やだあ……っ!!」
泣き出す私を見て、サファイアがわたしの頭を撫でた。