悪魔に取り憑かれました。

「てめーいい加減にしろよ!あいつは病気で死にかけてたから俺が治したんだぞ!?文句言うならてめーら天使が治せばいいだろうが!」

「病気だろうと何だろうと、それは少女の運命。運命は神がお決めになった尊いもの。私たちが手を出していいことではないのです」


天使に対して、今までにないくらいの殺意が沸く。


あと少しで、手を出してしまいそうだ。



「まあ、とりあえず少女を綺麗にしてあげましょう」


…は?綺麗に……?



天使は真珠のいる方に手を伸ばした。

手がボウっと青白く光る。


そして、手を下ろした。


「真珠に何を…!?」


天使はにっこり笑うだけだった。



ルビーはハッとした。


「まさか、ダイヤの記憶を……!?」



…………え……?