「…ごめん、ちょっと部屋に戻るね」


お母さんを残して、私は一人部屋に戻った。



短期間に情報を詰めすぎて、頭がおかしくなりそう。


何が何だかわからない。



「…ダイヤ……」


何だか、ダイヤに会いたくなった。


ダイヤに言ったら、何か答えてくれるかな。



ふわり。


目の前に真っ黒な羽根が舞い降りる。



「…ダイヤ!」


上を見上げると…



「…あ」



ダイヤだけじゃない、ルビーも。


でも…ダイヤは眠っているようだ。


そのダイヤを、ルビーが肩を抱えて降りてきた。



ルビーはベッドに、ゆっくりダイヤを寝かせた。



「う…」


ダイヤが苦しそうにうめく。


「ダイヤ…」


「触らないで!!!」



ダイヤに触れようとしたら、ルビーに止められた。