「…どういう意味だよ」


「分からないの?なんなのよその目は!あんた何考えてんの!?このままじゃ死ぬわよ!?その女のせいで……!」



ルビーは私を指差して、思いっきり睨みつけた。


どういうこと?


私のせいで、ダイヤが死ぬ……?



「何わけ分かんねーこと言ってんだよ。とにかく、こいつは俺の獲物だ、お前は手を出すな」



ルビーは一瞬黙ったあと、また口を開いた。



「誰があんたの言う事なんて聞くもんですか。ダイヤ、あんたはあのとき、私の言うことに一切聞く耳を持たなかった。だから私も、あんたの言うことなんて絶対に聞かないわ」



ルビーは翼をはためかせ、浮かび上がる。


そして、また私を指差し、真っ赤に光る目で睨みつけた。



「真珠、あんたを不幸のどん底に落としてやる!」



そう言って、消えた。



「待て、ルビー!」



ダイヤが呼んでも、ルビーは帰ってこなかった。