「そ、それじゃあ私を不幸にしてたのって…」


「そうよ、全部私。なかなか死ななくてイライラしちゃった」



そう言って、黒川さんはにっこり笑う。


怖い……!



「ダイヤ……っ」


思わずダイヤの名前を口にした。


でも、黒川さんはまたにっこり笑う。



「ダイヤは来ないわよ。だってこの教室に結界を張ったもの、入ってこられないわ」



そんな………!



どうしよう、ダイヤ………!




パリーン。



ガラスが割れるような音。


周りを見渡すと、窓は割れてない。



でも、ガラスの破片のような、でも赤く光る何かが散らばっている。



「真珠!!!」