「…あ!」


黒川さんの目が赤く光る。


初めて会った頃のダイヤみたいな、真っ赤な目。


いや、むしろダイヤよりもっと赤い。



これって………



「やっと気づいた?」



黒川さんの姿が見る見るうちに変わっていく。


明るい栗色だった髪は真っ黒に。


制服は黒に染まっていき、胸元が開いてスカートの丈は短くなる。



そして、背中には真っ黒な翼が生えた。



「そう、これが私の正体よ」



そう言って冷たく笑う黒川さんは、悪魔そのものだった。