クラスのみんなは黒川さんを見てザワザワしている。


黒川さん、私に何の用だろう……?



「どうしたんですか?」


黒川さんのところまで行くと、やっぱりニコニコ笑っていた。



「あのね、今日純くんとカフェ寄って行くんだけど、よかったら真珠ちゃんもどう?」



ズキン。


そうなんだ、二人でお茶する約束したんだ…。


もうそんなに仲良くなってたのかな。



「すみません、今日はちょっと用事があって…」


「そうなの?残念。また次誘うね!」



黒川さんはそう言って帰っていった。



私も行けば、白金先輩と黒川さん二人きりなのを防げたけど……


私が行ったら、白金先輩が危ない目にあうかもしれない。


白金先輩だけじゃなくて、黒川さんも……



「黒川先輩、なんだって?」


「白金先輩とお茶するって…」


「えっ!?」



ミユちゃんとリナちゃんはびっくりした顔をする。


「真珠、あんたいいの!?」

「いいの」



仕方ないもん。


本当は白金先輩に会いたいけど…



…仕方ないんだ。