ひょいっと抱えられ、お姫様抱っこされる。


そして、ダイヤはそのまま飛び上がった。



「きゃああああ!ちょっと何するの!!」


「うるせー黙ってろ」



地上はぐんぐん遠ざかって、小さな家がたくさん見える。


だめ、もう見れない…!



怖くなって、目をつぶってダイヤにしがみついた。



早く下ろして………!




しばらくして、地上に着いた感覚。



恐る恐る目を開けると…



「…わあ……!」



青い空と、町の景色が一度に見られる。


辺りには木や草。


山の上かな?



すごいきれい……。



ダイヤは私をゆっくり下ろした。


「ほら」



そして、ぶっきらぼうに何かを差し出した。