悪魔に取り憑かれました。

「サファイア!」



私はとっさに、ダイヤを隠すように腕を伸ばした。



サファイアをキッと睨む。



「そんな顔で睨まないでください」


「だって、ダイヤのこと殺しにきたんでしょ!?」



サファイアは、はあ、とため息をついた。


「なんでそんなにダイヤをかばうんですか?ダイヤのせいで何度か不幸な目に合ってるでしょう?そいつがいなければ、純と結ばれやすくなるんですよ?」



そうかもしれない。


ダイヤがいなかったら、上手くいってたかもしれないことがいくつもある。


だけど……。



「…それでも、ダイヤには何もしないで」



サファイアをじっと見る。


サファイアは一瞬驚いた顔をして、またため息をついた。



そして、ゆっくり腰を下ろした。



「…分かりました」


えっ!?


分かってくれた……の?



「ほんと?ダイヤに何もしない?」


「あなたがそこまで言うなら。これでダイヤを殺したら、逆にあなたを不幸にしかねませんし」



分かってくれたんだ………!


よかった!