私の前から消えないで

《二番線に列車が参ります。黄色い線の内側に下がってお待ちください。》

…見えた通りになんて、させない。
私はまだ、死ねない…。

プシュー…

ドアが開く。

人が乗ってく。

私は…乗らない。


列車が脱線したのが見えたんだから、私だけでなく他の人だって死ぬはず。

なら、なぜ助けないのか。


…言ったところで、誰が信じる?
私、未来が見えるんです。この電車、脱線します!   なんて、
…誰も信じない。
私の言うことを信じないということは、自らの死を選んだ、と解釈できる。
だから、私は邪魔しない。



_______今日はタクシーで帰ろ。