私の前から消えないで

「はぁ、おいしかった!久々のミスドだったよ~。」

「俺も久々だった。喜んでくれてよかったよ。」

私たちは、食べ終わってミスドから出てきた。

「野畑、家どこ?」

ふいに、冴木くんが訊いてきた。

「えーと、私、電車通学なんだ。だから家は隣町の磐川市だよ。」

「マジか、んじゃ、駅に行くのか。」

「うん!」

そう言って私たちは、駅の方へと歩き出した。
6時近くになった駅前の商店街は、街の中でそこだけがやけに目立って見えた。
商店街をぬけたところで私が目にした光景は、想像もしていないものだった。

────運命が示していた場所だ────

ここだ、ここで私は死ぬんだ。そして、冴木くんも巻き込んで───。

「…冴木くん、ごめん。ちょっとここ、写メらせて。」

「え、ここ?いいけど…」

お前、変だな。そう、聞こえてきそうだった。

 パシャッ 

「…ありがとう、行こっか。」

「あ、あぁ…」