『な~知ってる?! この道すげーんだよ!』 《えっ??なに?》 『春になると桜で いっぱいになるんだ~』 《桜?!》 『お~桜!』 この道は ずっとずっと続いていた。 『 早く 一緒に見てーなぁ~』 ナオが小さな声で呟いた。 あたしはこの時 まだ ナオの愛の深さを 知らなかった――――