「拓ちゃん…彼女とは

いずれは別れなきゃいけ

ないって、ずっと思って

たんだって!」


《えっ?じゃあ?》



「うん!近いうちに彼女と

話すって♪」


《そっかぁ!良かった~

あたしはてっきり二股か

けられてるのかと~》



【ほんと…ヨカッタネ…雛】



「タバちゃんはナオくんと

どう?付き合ってるの?」



【ギクッ!】



あたしは笑顔が消えた

ナオの顔を思い出した。



《あたしはダメだよ!

付き合おうとかも言われ

てないし、ご飯食べて

帰るだけだからね…》


自分が惨めだった。



「チラッと聞いたけど…

ナオくんの彼女

年上らしーよ?」



【としうえ??】



ちょっとショックだった。



だって…あたしは

年下で

外見も中身も幼い。




今日改めて

ナオの彼女の存在を

突きつけられた

ようだ――――