『心配?!』


ナオが目の前に立ち

あたしの足を止めた。


《…うん》


あたしはうなづいた。


『素直すぎ?!俺さ~

これからスキー行くから

安心しなよ!』


そう言うと助手席のドア

を開けてくれた。



【ナオの言葉

信じていいの?】



かなり強引で…


すぐ身体に触れてきて…


女慣れしてるように見え

たナオ。



でも…すごく気になる。



『スキー板が邪魔かもし

れないけどタバサ小さい

から乗れるな?』


ナオの車の中は運転席と

助手席の間にスキー板が

斜めに入っていた。



《大丈夫~乗れるょ!》




あたしは

ナオに

ちょっとだけ

引かれ始めていた―――