「なーんだよ~もう1人の

子も決まったの?」


雛の事だ!


『あー拓ちゃんが送るっ

て言ってましたよ!』


ナオは苦笑いをしながら

答えた。


「チッ!遅かったか~」


その男の人はふてくされ

ながら立ち去った。



【なに?そんなに送りた

いの?!】



『よかったな俺で!

そーゆー目的だけの人も

いるからさ!!』


ナオは小声で言った。


《そーゆー目的って?》


『ヤルだけだよ!』


ナオが平然と答えた。



【ヤルだけって…

エッチの事?もしかして

…ナオも??】



あたしはナオの車に乗る

のが怖くなった。


『ん?どうした?』


立ち止まったあたしに

ナオが話しかける。



《あたし…南と帰る…》



男なんてみんな目的は

一緒だろう。




前の彼氏が

そうだったように―――