なんでそんなこと聞くの………

でも嬉しい気持ちの方が大きいから。

やっぱり答えてしまう。



「んー……セーラー服とか、メイド服?」


南波「王道ね!あたしもセーラー服着たいわね」


彩翔「ふーん」


南波「でも、男子はどうするかなのよね。どうするつもりでいたの?」


南海「え、ホスト?」


南波「ぶはっ!!(笑)ホストはないわね!!」


南海「冗談よ。袴とか着て欲しいかな」


南波「あ、小学校の卒業式着たな〜。男子は全然だったけど」


南海「そうだったね。懐かしい………」


彩翔「おい、俺着たって」


南波「え?着てた?覚えてないわね……」


彩翔「着てたっつの」


南海「ふーん……」


彩翔「………」


南波「………?」


南海「…………」


南波「どうしたのよ、二人とも」


南海「………」


彩翔「っあ、あぁおう」


南波「あそう。南海?聞こえてるの?南海ー!!」


南海「………ぁ、なに」


南波「………大丈夫なの?」


南海「なに」


南波「………なにも」


彩翔「……」



南波も彩翔も察してくれた。

私は今すごく不機嫌。

なぜか

彩翔が話しかけるから。

別に彩翔が悪いわけじゃない

だけど、私には分からない。

あの冷たさとこの優しさ。

それが傷付くのに………。