「沙莉奈お嬢様、朝でございます」

毎朝この声で起きる、いい加減あきたわ


そしてまたつまらない毎日がはじまる。

霧瀬財閥の令嬢として…


『今、起きるわ』と返事をし、制服に着替える。


部屋からでて、下に降り食事をする。


すると、前に座っているお父様、霧瀬 秀樹 K.Hideki が、口を開いた。


「沙莉奈、高校生の間だけ自由にしろ。お前の行きたい高校に行けばいい。」


と、お父様は微笑んで言った。


嬉しかった。私は目に涙をためながら微笑み返した。



「だが、あの約束は忘れるな。





高校を卒業したら…結婚をすると言うことを。」



私は、静かに頷いた…