誰もいないのに急に椅子が倒れた?

窓もない、風もないのに…


「次、看守室に行こう。」

「あの、何でわかるの?」

「だって壁に案内看板が飾られているし。」

あ、本当だ。確かにマップが飾っている。

今あたしたちがいるところは1階の取調室、面談室、看守室。


2階は囚人たちが集まる牢獄、食堂、医務室。

3階は銭湯、2階と同じように牢獄など。

4階は牢獄だらけ。

5階は屋上。

全部で5階ある。

下らへんは汚れてて読みにくかった。

「看守室に行くぞ。」


あたしは何もないか懐中電灯で明かりを照らす。

ボロボロだけであって何もないって…

看守室に到着した。

入ろうとした時。

ポタ…

背筋がゾッとした感覚があたしを襲った。

後ろを振り返っても誰もいない。

「どうした?」

「う、ううん。何でもない。」

そう自分に言い聞かせあたしは自分の両腕を抱いた。

何?取調室といい水滴といい、何かいや予感がする…

そう思い、看守室に入る。


この時あたしたちは知らなかった。あたしたち以外にも誰かがいたなんて…