「今日が学生最後の日だね蓮」

「そうだな」

時折吹く風は生暖かいまだ満開には程遠い桜の花びらが美希の髪に

「あ!蓮の髪に桜の花びらが!」

「お前にもついてるから」

美希とは小学生の頃に出会いずっと一緒にいる

別に付き合っているとかそういうわけではない

でも俺はこいつが好きだ

「高校3年間もあっという間だったね」

「長かったぞ俺は、やっとかって感じ」

小学生の頃から美希は可愛かった中学に入ってからは大人っぽくなり

今では学園1の美人と噂になっている

「結局蓮は本当に彼女つくんなかったね」

「俺みたいなやつ好きになる女はいない」

こっちは学園1の問題児話しかけるのは美希だけだ

「美希こそ彼氏つくんなかったなあんなに告られてたのに」

「え!あ、そうだね」

「好きなやつでもいたのか?」

「いたよ・・・ずっと前から」

ふたりは学校の校門を通りお互いのクラスに入って行った