「…もう、昔のことでしょ」



「っ!」


乱暴に私の手を抑えて

日向くんは私にそのドレスを

着せるのです。


服を脱がせて

背中のファスナーを

上げるだけだから。


男の手をして

見た目よりずっと

強い力でその手は

私を抑えながら

優しくドレスを着せました。



「姉さん、

こっちを向いてよ」



「嫌、ですっ」



日向くんは、彼は

私の頭にティアラを乗せて

そのままゆっくり

手を離しました。