『ただいま〜って、今日私一人なんだっけ』






この日はロナ以外、誰も家に居なかった





お父さんは変わらず家には居ないし
今日に限ってお母さんは中学生時代の友達と
プチ同窓会で帰ってくるのも遅いとか……





学校から帰ってきたロナは
真っ直ぐ自分の部屋がある2階へと上がった





ガチャ__



『…………………………』





部屋のドアを少し開けた時
一番奥にある部屋の
ドアをロナはなぜか少しの間見つめた





『………気のせい、か』





何を気にしたのか
この時はまだその何かがわからなかった


そして自分の部屋に入り
着替えをすませ、一階のリビングへと
降りて行ったロナだった














そんな一番奥の部屋から
ドアの隙間に光が漏らしていることに
ロナはまだ知らなかった