「そのある人って ”獅童”(しどう)って名前だろ?」 ギィ…ィ ソファのクッションが コウの手と膝の重みで擦れる音が鳴る 『っ!コ、コウさん;』 「なぁ?」 今度はロナの顔に自身の顔を急接近させる そう2人の今の態勢は ロナが座っている上からおいかぶさるように コウが重なり合っているのだ 「獅童ってやつにその銃を渡せって?」 『なんで、それを……っ』 「俺の名前…わかんだろ?」 『…………ぁ…(獅童コウガ)!!』