カキーン!!!
「はぁ、はぁ…うっ;」
__バタン
『マツリーっ;!?』
「なんであの女、''本物''使ってんだよ;」
会場の誰もが青ざめる出来事が
今まさに目の前で起こってしまった
それは実際では切れない偽物(ダミー)のはずの
天宮ナノの剣がマツリの腹部を斬り
そこからは赤い液(血)が滲んでいたのだ
ロナは倒れたマツリの元へと走った
『マツリ?!マツリ…っしっかりして!
誰か!早く手当を!早くっ!!』
腕の中にマツリを抱き寄せ叫んだ
その間に救護隊と護衛隊がやってきて
一時バトルが中断となる騒ぎに
「…………………………」
マツリを斬った天宮ナノは
先ほどの可愛らしい表情とは反対に
気力がない目でこちらを
見つめながら護衛隊に連行されていった
そしてマツリは
そのままタンカーに乗せられ会場を後にした

