リビングを慌しく出て行く美都。 スリッパのパタパタという足音に続いて、総之助のドタドタという足音が追いかける。 「本当に誤解だ!」 「今夜は、ソファで寝て下さい!残念ね!」 バタン!と美都は寝室のドアを閉めた。 誠に残念だ。と思いながらも、総之助は、ドアの前で大きくため息を吐いた。