出会いは高校2年目の春

私が通っている柳美高校にも
新入生がはいってきた。
この高校は校則がだいぶ緩くて
制服も可愛く人気な高校だ。
後輩ができた事で
なんだか少し
テンションが上がってる2年生たち(笑)

『皆ちっちゃくてかわいー!』
っといいながら
はしゃいでいる友達の友美。
友美とは
幼稚園からの幼馴染みで
伸ばし続けているロングの茶色い髪の毛が
ふわふわしてて天使みたいで…
誰が見ても可愛い。
こんな子が友達なんて今でも信じられないけど
あんまり人と関わらない私にとっては
ほんとに大事な友達。

『んー?なっちゃんそんな変な顔して
どーしたの?』
「変な顔!?」
『うん!変な顔してたよ?」』
「ちょっと考え事してて(汗)」
『もー(笑)なっちゃんって
どっかおかしいよねー』
「うるさいー(笑」

友美はいつも私の事を
なっちゃんと呼んでくる。
なっちゃんの方が可愛いとかなんとか(汗)


私、石川娜月は
周りから冷たい女の子と
思われているらしく
友美以外、特に話す人もいなくて
何か用事があると
石川さんと呼ばれることがほとんどで
友美みたいに呼ばれると
少しくすぐったい感じもする。

『なっちゃーん!行くよー?』
「あ、うん!」
私がぼーっと考えているうちに
時間もたっていたらしく
みんな教室の方へ向かっていた。
私達も行こうとした
その時...

「娜月先輩!」
「...ん?」
「娜月先輩...ですよね?」
「う、うん。そうだけど...」

えっと...誰なんだろう
少し明るめの髪に着崩した制服。
大きな目に長いまつ毛。
キラキラしたピアスが
男の子にはもったいないくらいの
透き通った肌に似合っている。
まあ...こんな人とりあえず
知り合いでわないよね..

「あ!俺、1年の鈴木 優斗です!」
「そうなんだ!で、どうして私を
しってるの?」
「俺、中学の時、娜月先輩と
同じ学校だったんですけど」

なるほど...けどこんな子いたっけ...
あんま人の事見ないからなー(汗)
んー、っと思いだそうとしつつ
そんな事を考えていると
私には予想もつかない言葉が
彼からでてきた...

「ずっと娜月先輩が好きでした!
付き合ってください!
てか付き合いましょう!」
...
.........
「はぁぁぁぁあ!?」

2年生になって1日目。
穏やかな私の高校生活に
1人の危険人物ありです。