スーツの王子様の脇腹を
抑えると




生暖かい感触がした。




血だ…




私がわからないはずが無い。




嘘でしょ。





私をまた助けたの?
自分の命を割いても…





私はスーツの王子様を抱いたまま



腰が抜けてしまった。





そしたら、どこかで救急車のサイレンが聞こえた。


同時にパトカーのサイレンも聞こえた。