「 お、おい。ぼ、僕の響月ちゃんに何て事をするんだ!!!」


山中雄輔はテンパったせいか


ポケットからキラッと光るナイフを出してきた。




スーツの王子様は
そんな事に気にもせず私を抱きしめていた。


そして、


山中雄輔を睨んだ瞬間

ボゴ…

1発殴って


「 お前何いってんの?…こいつ俺の女なんだけど…んで、ここ俺の領地…分かってんのか?あ?」

ドスの効いた低い声で怒鳴った。



隣にいる私は
その声にも驚いたが俺の女発言に
もっと驚いた。


「 そ、そ、そんなわけない!響月ちゃんは
僕のなんだぁぁぁぁぁ」


そう言ってナイフを持って私に向かって走ってきた。


私はどうする事も出来なくて
目をつぶっていた。


私は山中雄輔というストーカーから
殺される運命なんだ…